黄金麹は明治44年、泡盛黒麹から発見された黄金色の麹菌です。その後使われることはなく、永い歳月眠りについていました。金山蔵を開く際に、オリジナル麹菌の開発を進めていたところ、黄金色の麹についての文献を発見します。そこから保存株の入手、種麹化の成功を経て、金山蔵の黄金麹菌による焼酎づくりがはじまりました。
金山蔵の特徴は坑洞だけではありません。永い歳月眠りに付いていた「黄金麹」を復活させ、仕込みに使用しています。また、明治以前の焼酎製法である「どんぶり仕込み」を再現し、坑洞内で貯蔵熟成しています。これからも焼酎づくりという視点から、薩摩の歴史と文化を未来に継承していきます。
金山蔵では、串木野金山に掘られた120kmにおよぶ坑洞に、甕仕込みと甕貯蔵の蔵を備えています。太陽光が当たらない金山の坑洞は、年間を通して焼酎貯蔵、熟成に最適な環境。大甕がずらりと並ぶ貯蔵庫では、原酒たちが、静かに熟成のときを待っています。
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